くつしたぬいぐるみ55pup

くつしたでできたポップなぬいぐるみ「ソクモン」

アヒルのアルコーわが道をゆく

55pupDM

期間:2016年4月21日-5月2日
場所:ART HOUSE 1Fギャラリー

くつしたぬいぐるみの展覧会も8回目となって、今回はテーマを「物語」にしてアヒルのアルコーを主人公にしたストーリーをくつしたぬいぐるみで表現しました。
今回のイチオシは何と言ってもPRアニメーション!!
アニメーション作家の中村古都子さんに作っていただきました。

当初はアルコーを動かしてもらおうかと話していたのですが、靴下から人形になる過程を解りやすく表現するにはアヒルは複雑すぎるので、ゲストのねずみくんをチョイスしました。
なんともコミカルな動きであっという間に完成するぬいぐるみが楽しく、ぴったりの音楽に合わせてちょこまか動く様子がかわいらしいです。
ART HOUSEの忘年会でお声をかけていただき、思いがけない形でアニメーションを作ってもらえて大感激でした!
古都子さんは沢山のアニメーションを作っていらっしゃるので、ぜひサイトをご覧いただけたらと思います。

1<0+0 Animation 中村古都子の人形アニメーション

さて、展示会場の様子はこんな感じでした。
まず自己紹介のパネルとアニメーションで使ったぬいぐるみを展示、その下はアニメーションをエンドレスで上映するモニターです。
DMと絵本の表紙に使ったジオラマがあって、完成した絵本と作る過程で描いた絵コンテを展示しました。
メイン展示のジオラマは上段、下段には即売品を飾りました。
※即売品の紹介はこちらの記事をご覧ください♪

 

メイン展示のジオラマは、絵本のシーン6つ(表紙を入れて7つ)作りました。
アヒルのアルコーの物語はざっとこんな感じです。

広くておいしいはっぱがたくさんある池にずっとひとりで住んでいたアルコーは、ある朝おひさまの昇るほうから飛んできた青い鳥にこう言われます。
「君は飛べないの? 旅ができないなんてかわいそうだ」
アルコーははっぱをふろしきにつめて、はじめての旅にでかけます。
道中いろんな鳥たちに出会って、いろんな体験をするのですが……

登場する鳥たちは何の鳥かははっきりさせていないのですが、一応モデルがいるので紹介しますね。

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■表紙のシーンはできるだけシンプルにしました。旅姿のアルコー、晴れた空と大地、そしてひょっこりついてくるねずみくん。
ねずみくんは物語には関係ないのですが、絵本の方では各シーンにちょこちょこ顔を出します。
アルコーと大きさが合っていないので、全シーン別撮りで合成なんです。

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■青い鳥と出会う最初のシーン。
青い鳥のモデルは「アオカケス」です。
英名でブルージェイ。ピンと上げた尻尾や後ろ頭の反りなどを参考にしました。
アルコーに生意気な事を言いますが、ブルージェイは渡り鳥ではないようです。

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■灰色の鳥の横をすり抜けるシーン。
灰色の鳥のモデルは最近動物園で人気が出ているらしい「ハシビロコウ」です。
靴下で再現するのは難しいかなと思っていましたが意外や意外、かかとを少し縫い込むだけでくちばしが完成!
くつしたぬいぐるみとの相性がいい生きものだったみたいです。

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■緑の鳥たちからからかわれるシーン。
緑の鳥のモデルは「メジロ」です。
コロコロした体系と仲間と寄り添っていたい性格がポイント。
実家の庭にもたくさん遊びにくるので、作っていて楽しい鳥でした。

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■黄色い鳥のいるテラスに入るシーン。
今回の背景は全てペインターというパソコンのソフトで描いたのですが、ぬいぐるみと馴染むように描き込みすぎないことに注意しました。
「制作時間一時間!」と決めていたのですが、このシーンだけオーバーしました。
黄色の鳥のモデルは「カナリヤ」です。
アヒルと大きさがあっていないのはファンタジーだから、とごまかすご愛嬌。

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■古い小屋で黒い鳥と茶色い鳥に会うシーン。
「小屋」「木の上で喧嘩する二羽」「ねむるアルコー」めんどくささ満点のシーンでした。
黒い鳥のモデルは「ハシボソガラス」、茶色の鳥のモデルは「シマフクロウ」です。

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■ラストは虹色の鳥のシーン。
展示する段階までどうやって吊るそうか決めていなかったのですが、天井からテグスで吊り下げるという離れ業でとても良い感じに飾ることができました。
虹色の鳥のモデルは「極楽鳥」です。
極楽鳥、という個体はいないようですが、カラフルでわさわさした派手な羽根飾りがあるイメージでした。
虹色の靴下を偶然発見したときにはおもわずガッツポーズしましたが、これは普通のニット織りの靴下ではなくプリント靴下です。
ちょうど中心からシンメトリーに印刷された模様がぴったりとはまって嬉しかったです。

最後に肝心のアルコーですが、モデルがちゃんといるんです。
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実家の近所の池に、なぜかひとりぼっちでずっと住んでいたアヒルさんです。
向かい側に幼稚園があって、わたしは勝手にそこから逃走した野良アヒルだと決めているのですが、本当に一羽だけで住んでいました。
さみしくないのか、餌はあるのか、などなど心配しつつも見守っていたのですが、当のアヒルさんはいたってマイペース。
広い広い池をわがもの顔で泳ぎまわって、暑い日も寒い日も楽しそうに生きていました。
「アルコー」は「歩こう」です。
どんな時もマイペースに、それでいて新しい変化に臆病にならないこと。
「人生に足るを知ることは、新しい挑戦を諦めることじゃない」
そんなことを池のアヒルさんに教わって、アルコーの物語ができました。
今年に入っていつのまにか姿を見せなくなったアヒルさん。
物語のようにまだ見ぬ土地へ新たな旅立ちをしたんだな、と信じています。

アルコーの絵本はART HOUSEさんで販売しております。
見本もありますので、よかったらご覧くださいね。

展示を見に来てくださった皆様、この記事をここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました♪
また次の展示に向けて、面白い事ができたらなと思います~

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